5月 10, 2019 |

CAS Future Leaders：マレーシア全土で科学コミュニティの取り組みを促進

CAS Future Leadersについて聞いたことがありますか。 2010年以来、このプログラムは若いキャリアの科学者を対象に、科学の世界において意義ある影響力を持てるよう、科学とビジネス、そしてリーダーシップの基本トレーニングを提供しているものです。 ここに当プログラム修了生が書いた「彼ら・彼女らは、今」のストーリーを共有させていただきます。 今週の投稿者は、マレーシアの科学コミュニティの向上に貢献している二人の卒業生、フェリシアリム（2018年）とマガレット・シバプラガサム（2017年）です。

多分野にわたる科学者のグローバルネットワークを強化

フェリシア・リム
フェリシア・リム
@Felicia5562
研究員 &amp NMR スペシャリスト、モナシュ大学マレーシア校、マレーシア" data-entity-type="file" data-entity-uuid="33fef7f9-2e3c-4bdb-87a0-137565c729bd" src="/sites/default/files/inline-images/CAS-Future800x150banner_fel.png" />

2018年の夏、CAS Future Leadersプログラムに参加するため、私はオハイオ州コロンバスに向けてマレーシアのクアラルンプールを出発しました。9,470マイルの旅です。 CASが選んだ30人の大学院生とポスドク研究者の一員として、飛行機に乗り込みました。

化学の様々な分野で働いている、お互い見知らぬ若い科学者のグループでしたが、私たちは誰も予想できないほど意気投合しました。 一緒に学び、笑い、そして成長し、最終的には自分の分野でリーダーとなることを目指し、お互い支え合いました。 非常に特別なプログラムでした。専門能力の開発とソフトスキルの獲得だけでなく、グローバルな経験、エンパワーメント、そして生涯にわたって大切な「Future Leadersファミリー」を与えてくれました。

このような驚くほど素晴らしいプログラムを後にするのは非常につらく、2018 CAS Future Leadersの仲間たちと離れ離れになるのは相当につらいのではと考えていました。 8ヶ月間のポスドクプログラムは瞬く間に過ぎ、その間も私たちは連絡を取り合い、お互いの成功を喜びあっています。 今年初め、私は有機化学の博士号を取得し卒業しました。多くの人から、特に私のFuture Leadersの同期生から、溢れんばかりの愛と支援をいただきました。 研究のコラボレーションであれ、アウトリーチ活動であれ、雇用機会やアワード、または社交ベントであれ、どんな機会でも私たちは常にお互いを支え合っています。

2018 Future Leadersのプログラム後も同志としての関係を維持することに加え、私は幸運にも2017年のFuture Leaderでありマレーシア人の、マガレット・シヴァ博士と知り合うことができました。 私は有機化学者で、彼女は生物工学者ですので、履歴書から見ると全く違う分野に所属しています。 同じ国ですが出身地も違います。 けれども、もう一人のFuture Leaderとつながることは何か独特なものがあります。 私たちはプログラムで得た経験を通じて、互いに共感とつながりを感じ、同じような情熱や目標、希望を抱いていました。 そしてお互いこのような機会に恵まれたことを認識し、私たちが持っている知識を私たちの科学コミュニティと共有したいと考えました。 それが私たちの生活をどれほど変えるか想像もつきませんでした。

効果的な科学コミュニケーションの大切さをシェア

マガレット・シヴァプラガサム
マガレット・シヴァプラガサム
@MagaretSiva
生物工学者 & ポスドク研究員、ペトロナス工科大学" data-entity-type="file" data-entity-uuid="adb821c7-fa4d-49f3-b649-906f5ea9c144" src="/sites/default/files/inline-images/CAS-Future800x150banner_mar.png" />

CAS Future Leadersプログラムは、私の人生を変えただけでなく、さらに素晴らしい選択肢を与えてくれました。 2017年に米国から戻った後、私はプログラムで学んだことをすべて広めることを目標に、マレーシアに帰国しました。

私はいつも科学コミュニケーションに情熱を持っていました。 ただ、情熱を持つことは大切ですが、その情熱を実行に移すのは別なのだと気が付きました。 CAS Future Leadersプログラムで、科学コミュニケーションは非常に大きな可能性を秘めた科学の大きな分野であることに気付きました。 帰国以来、私は自信を持ち、特に科学コミュニケーションの分野で多くの活動に積極的に取り組むことで貢献したいと思います。 ここペトロナス工科大学では、隔月のセッションLet's Talk Over Teaを始めました。 これらのセッションでは、学生と年若い科学者が科学について話し合い、コミュニケーション能力を向上させるためのプラットフォームと励ましの機会を提供しています。

マレーシアなどの発展途上国では、ソーシャルメディアを使用して科学情報を伝達し広めることはまだ少ないのです。 私は変化を起こしたいと考えていましたが、マレーシア人の仲間であるフェリシア・リム博士と一緒に取り組んでいくことの喜びや幸運に恵まれるとは思いもよりませんでした。 2018年クラスの発表後まもなく、私は別のマレーシア人がCAS Future Leadersのホームページに載っているのを見てうれしくなりました。 彼女に連絡をとることは、長い間行方不明になった家族と初めて会うような気持ちでした。 私たちは瞬時に意気投合し、一緒に取り組んでいこうと決めました。そこからは私たちの歩んできた道が物語っています。

私はフェリシアと一緒に多くのことに取り組んできましたが、特筆すべきなのは、自分の科学を「話す」ツールとしてTwitterとFacebookを活用する意識を高めるために、マレーシアの大学に連絡を取ることでした。 生徒たちに、ソーシャルメディアを通して思い切って科学を伝えるようけしかけたのです。生徒の多くがTwitterを使い始めたことを知って大喜びしました。 インスピレーションを与える力が勝利そのものになることもあるんですね。 私の目的は、若い科学者が自分の科学を効果的に話すよう触発することです。 自分の成し遂げたことを誇りにしてください。 自分のことを聞いてもらうには自分をさらけださなければならないこともあるのです。

コミュニティの取り組みを先導

私たちの最初の取り組みは、ACSマレーシア国際支部に連絡し、マレーシアの科学コミュニティと交流を始めることでした。 多くの人が、私たちが何者か、またCAS Future Leaderの意義を知りませんでした。 塞ぎ込んだ時もありましたが、諦めませんでした。 それどころか、目標達成のためにもっと一生懸命取り組むよう励まされました。 間もなく、私たちはそれぞれの大学でACS留学生支部を設立する取り組みを開始しました。 マガレットはペトロナス工科大学のチームリーダーとして、フェリシアはモナッシュ大学マレーシアのチームリーダーとして活躍しています。 実のところ、ACSモナッシュ大学マレーシア留学生支部は、2019年2月に正式に認可されました！

そして嬉しいことにIUPAC’s Periodic Table of Younger Chemistsにも認定されました。 イッテルビウム（マガレット）とサマリウム（フェリシア）がマレーシアを代表する最初の二人に選ばれたことを光栄に思います。 CAS Future Leadersプログラムは、間違いなく私たちを今の立ち位置に押し上げるための踏み台となりました。

このたくましく大胆な二人のマレーシア女性が、確固とした動機と決意に溢れ、CASとのお互いの支えを原動力としていることを証言します。 故マザー・テレサの言葉に、「私も含めて、誰にも大きいことはできません。 でも小さなことを大きな愛をもって行うだけです。一緒に行えば、素晴らしいことができます。」

博士課程の学生やポスドク研究者で、科学のリーダーシップへの道を切り開きたい方は、 CAS Future Leadersプログラムの詳細をお読みください。

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Photo of Mindy Pozenel, CAS

Mindy Pozenel

アカデミック・マーケット　マネージャー