『The Journal of Organic Chemistry (JOC)』誌の論文、「Recent Changes in the Scaffold Diversity of Organic Chemistry As Seen in the CAS Registry」では、CAS登録番号から抽出された膨大な有機化合物群を分析し、構造多様性の近年の変化を調査しています。多様性は化合物のフレームワーク(骨格)を用いて特徴付けられます。分子のフレームワークとは、すべての環系とそれらを連結する鎖状断片から構成される骨格のことです。化合物は文献で初めて報告された年ごとに分類されており、これにより10年間の期間でフレームワークの出現頻度を比較することが可能となっています。
その結果、少数の骨格が繰り返し利用されているにもかかわらず、構造的な観点から見たイノベーションのペースが加速していることが明らかになりました。
CASは、分子レベルで化学関連データを独自にインデックス化することで、化学空間の探索済み領域と未探索領域の把握を支援します。これにより、活動が限定的な領域や、化学空間における有意義な未開拓領域(すなわち、重要である可能性があるにもかかわらず、これまで分子の基盤として使用されたことのない骨格)を特定することが可能です。




